米国海兵隊の組織理論「FFS(Five Factors & Stress)」を導入し、軍隊をもしのぐ超管理体制で社員やクルーの生産性を極限まで高めることで、ゼンショーはいまや吉野家を突き放し、売上高でマクドナルドを抜いて日本の外食産業のトップに立ちつつある。それはまさに、究極のマックジョブ(マクドナルド化の未来形)だ。
軍隊では、命令に従って敵兵や民間人を殺害したとしても、兵士個人の責任は問われない。同様にマックジョブでは、規則やルールに従っているかぎり、社員やクルーはいっさいの責任から解放されている。規定の時間内に決められた動作ができさえすれば人格は評価に関係ないのだから、人間関係で悩むこともない。マックジョブは、外国人労働者だけでなく、障害者や性的なマイノリティなど、差別の対象とされるひとたちも平等に扱うことができるのだ。
マックジョブには「自己実現」はないけれど、仕事で悩んでうつ病になったり、自殺したりすることもない。
未来世界のマックジョブは人間性への冒涜なのか、それとも救済なのか。私にはまだわからないが、すくなくともこれが異形の社会実験であることは間違いない。
— 牛丼と革命―未来世界のマックジョブ - 橘玲 公式サイト - BLOGOS(ブロゴス) - livedoor ニュース (via imgpict)